入社八年目の先輩と、将来の自分像とのギャップ

2012.01.14

創業者の魅力に惹かれて大手製造業に入りました。最初の工場勤務は本当に面白かった。創業者の哲学が現場に体現されていて、日本の製造業がなぜ強いのか、その一端がよくわかりました。ところが数力月後に本社勤務になって、「これは違うな」と。どうにも仕事がまったりしていて緊張感がないうえに、各部門の仕事が細分化されていて、ヨコの連携がまるでない。何かしようとすると、ただ情報を収集するだけでも、ものすごくパワーが必要とされる。

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自分は経営的な視点や、経営に必要なスキルを身につけたいと思っていたんですが、この職場では求められているものと僕が求めているもののギャップが大きい。ここにいると将来の自分像になるために必要なスキルは身につかないと思いました。たとえば、入社七〜八年目の先輩がいたのですが、僕がつくった企画書を見たその人に「お前、何でこんなのつくれるの?」と言われたことがあるんです。がっくりきましたよ。僕は入社半年ですよ。八年やっていてこんなこともできないほうがおかしいと思わないのか。モチベーションが低くて、一生安泰ならいいという人ばかり。情けないと思いました。結局、一年に満たずでコンサルティング会社に転職しました。僕が辞めたら、同期で本社配属になった10人のうち七人が辞めたらしいです。早い段階で辞める人は、もちろん、就職活動時の情報収集の甘さがあったのは事実だと思いますが、大手に入っている人は親や周囲の大人の影響も大きいと思いますよ。僕らの親世代は「大手=素晴らしい」と当然のように思っている。個人的には「その素晴らしいという定義が何か」を考えることが大切だと思います。