ストック型雇用とフロー型雇用

2011.12.23

雇用にはさまざまなタイプがある。総合職と一般職、ゼネラリストとスペシャリスト、ラインとスタッフ、長期雇用と臨時雇用、等々はよく使われる対比だが、ここではこうした多様な一肌用のあり方を、ストック型雇用とフロー型雇用という分け方で整理して考えてみたいと思う。日本の企業とりわけ大企業は第二次大戦後急速な発展を達成してきたが、これはストック型の経営のメリットを最大限に活用して仲びてきたといえるように思う。ストック型というのは自分で資産を所有しそれを活用してゆく経営である。

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日本の急速な工業化が鉄鋼産業や石油化学プラントといった大規模な基礎資材産業の発展をバネにして実現されたことはよく知られている。これらの産業は一基何百億円もするような連続鋳造設備や圧延設備を保有して最新鋭の技術で高度な品質の製品をつくり出した。あるいはやはり数百億円もするエチレンタワーを林立させたコンビナートプラントから廉価で高品質のプラスチック原料をつくり出した。これらの生産設備はいわゆる規模の経済性を追求する技術にもとづいており、大規模な生産設備であるほど生産物一単位の製造コストが安くなるという特徴を持っているため企業は争って最大規模の最新鋭設備を導入したのである。これらの基礎資材産業が安価で良質の基礎資材を他の産業に提供したため日本の産業は全体として競争力を大いに高めることができたのである。