よく指摘されているように、これには「転職市場の成熟」という環境要因が大きく作用していることは否定しない。転職希望者と募集企業の橋渡しをする人材紹介業は、一九九〇年代後半から、事業者数も売上高も一〇倍近くに急拡大した成長産業だ。特にここ数年は、“第二新卒市場”という入社数年以内を対象とした若手限定市場が拡大中で、これが新卒離職率の急上昇とリンクしているのは事実だろう。これらの市場の売り手になるのは実に簡単だ。
[参考]
経理、財務の転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/syokusyu/kikaku/keiri/
Webデザイナー・ディレクター・プロデューサーなどの転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/syokusyu/it/internet/
デザイナーの転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
http://www.r-agent.co.jp/kensaku/syokusyu/creative/designer/
誰でもネットで登録するだけで、すぐに希望に沿った募集職種が紹介される(もちろん、年収条件も指定できる)。希望すれば、転職コンサルタントが直接会って、親身に相談に応じ、どんなにわがままを言っても、それに沿った企業を紹介してくれる(もっとも、彼らの多くは転職数に応じた歩合制だから、親身になるのも当然だが)。なかには、「大して転職への意志がなかったが、スタイリッシュな広告に釣られてエントリーし、気がついたら転職していた」などという人もいるかもしれない。だが、「市場ができたから売り手が生まれる」などということは基本的にありえない。まずはじめに、彼ら若年転職者たち自身が「会社を辞めたい」と思ったのは紛れもない事実だ。市場の形成は、そのニーズに応えたものでしかない。いったい彼らの心境にどういった変化が起きているのか。